社内親睦が生産性を悪くする ゴルフ、飲み会が会社に不要な理由

断言しよう。

 

会社内で週末にゴルフ・勤務後に飲み会が頻繁に行われても生産性は上がらない。特にこれらが強制参加イベントと化してしまっている場合はむしろ、ない方が望ましい。

 

理由は主に3点。

①ゴルフ・飲み会の最中に実務は進んでいない(当たり前)

②ゴマすりの温床となる

③親睦は深まらない

 

①は当然だが、ゴルフ・飲み会は遊びである。

その間に実務は進んでいない。色々しゃべって進んだ気になっても、結論がでている事、議事をつくしている事はまずない。あったとしても、勤務時間内に短時間でまとめた方が効率が良い。

ゴルフ・飲み会推進派の言い分に、「内密な仕事の話ができる」等といいだすものがいるが、必然性がない。

政治家の密談気取りの勘違いである。

 

②ゴマすりの温床となる

これは1部の権力者が自分の威光を示すためにこうした集会を利用するために起こる。◯◯部長杯、◯◯事業所杯などついている場合、それに参加しないものは派閥に入らないものと見なされたりする。また、車出しをしたり、幹事をしたりする事で「役に立つアピール」をする場として使われる事が多い。

結果、実務能力と関係なく評価がされ、人事がおかしくなり生産性が低下する。

 

③親睦は深まらない

ゴルフや酒の席は親睦目的と称される事もあるが、はっきり言って親睦はそうそう深まらない。普段から仲のよい人は仲良くなり、嫌いな人は一層嫌いになるものだ。酒を飲んだから分かり合える、、、可能性もゼロではない。

しかし、「業務時間内に親睦できない人」の「コミニュケーション能力の欠如」の方が問題であり、そんな出来ない人は積極的に切る対象となった方がよい。

また、そもそも「親睦しなければ仕事ができないというのは甘え」である。仕事においては、相手が好きだろうが嫌いだろうが、結果を勝ち取るためになんでもするべきなのだ。

社外の人となら、親睦と称した腹の探り合いも必要だろう。しかし社内で親睦しなければ仕事が進まない、という文化はおかしい。情報の隠匿、責任放棄が当たり前になっていないだろうか。

 

このように、本来仕事をする上で親睦などそもそも必要なく、最低限の関係構築は普段の業務時間内でやれるべきであり、時間外にやる事ではないのである。

 

昨今、労働時間の削減が叫ばれているが、こうした所に中々メスが及ばないのはこうした文化の中で既得権益を得ているものが相当数いるからだろう。

 

ただ、労働者数の減少の中での労働時間削減、時短勤務者や育休、女性の活躍推進という潮流の中では、労働の効率化が進み、じょじょにこのような文化がなくなると祈っている。